Works W家主屋 保存再生工事 2019 東京都練馬区 木造 平屋 W家は練馬区関町に江戸時代から居する旧家である。 敷地内にはこの主屋の他に土蔵や納屋などが現在も残されている。 その主要建物である住居:主屋は、記録によると江戸末期の建築と伝えられるが、今回修理時に発見された金物などから、その竣工は少なくとも明治中期以前にさかのぼることが確認された。 この建物は戦後善福寺公園の花火により小屋組部分を焼失したが、下部の梁や桁、大黒柱などの構造材はしっかりと残っていた。 焼失前の屋根は茅葺で現状よりも高く、大きな屋根裏部屋があったことも分かっている。 今回の工事では残された架構や、当初と思われる内装を生かし、後に改変された新材を撤去して、民家本来の美を再生することに努めた。 前 境南町集合住居